職人倶楽部 元気座

自らの世界を探求し歩みつづける“職人”たちのページです! その他、管理人のよもやま話も混ざります(^_^;)ご了承ください。

その他

●WBC野球国別対抗戦を振り返って

野球の国別対抗戦WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)も見事、日本チームの優勝で幕を閉じました。こんなに、アメリカの審判が世の中を騒がしたことは、今までなかったことでしょう。同じアメリカのマイナーリーグ審判としてこれだけは、言っておきたいと思います。今回、アメリカから選ばれた22人の審判は、マイナーリーグ約250人の中で、上位22人のとても優秀な審判達です。確かに、ビデオを見た限り、“誤審”ととれるような判定だったのかもしれません。その判定に対しての批判はしょうがないでしょう。しかし、「マイナーの審判だから下手だ。」とか「サッカーのように第三者にジャッジさせるべきだ。」という意見をいたるところから聞こえてきました。しかし、問題の根本は、そんなに単純なことではないのです。ストライク・ゾーンやルールの解釈、審判方法など各国によってかなりのところに違いがあるのです。審判の学校があるのは、おそらく世界で、アメリカの野球審判学校だけでしょう。そこで教えているスタンダードが未だに、世界で統一されては、いないのです。他国から、勉強に来ているプロ審判は、日本ぐらいなのです。(韓国の審判も来ていましたが、英語がわからないという理由で、ほとんど授業に出てきません。)ですから、他国から出せる審判は、実際は、日本ぐらいしかないということなのです。統一した環境で試合をするには、今のところアメリカに任せるしかなかったのでしょう。これだけ、各国からメジャーリーグの選手が活躍しているなか、外国人として、メジャーリーグを裁いている審判は、アメリカ国籍のない審判は、ほとんどいないのです。そこに、たくさんの外国人審判が入っていき、そのなかから、外国人審判が、WBCゲーム審判として、選ばれるようにならなければならないと強く感じました。次回は、3年後に開催ということを聞いています。まずは、自分が努力して、第2回大会では、アメリカの審判のなかで選んでもらえるような立場になりたいと思います。
 今回、日本の野球ファンの間で、とても有名になった、ボブ・デビッドソン審判は、自分も、良く知っています。彼が、メジャーリーグ審判の仕事を辞めてから、復帰をかけてマイナーリーグ審判のトライアウトを一緒に受けました。そこから、ルーキーリーグ、1Aを経て、現在の地位を得たのです。メジャーで17年の経験があり、数千万のサラリーを得ていた人物が、2人で審判をする、月給$1,900のルーキーで1から、再スタートしたのです。そんな、彼が、アメリカに有利な判定をわざとするわけがありません。ロッテのバレンタイン監督がいっていましたが、彼は“ボーク”をとるのがとてもうまい審判です。目立ちたいからボークをとるといっていたのですが、そんなことでボークをとれるほど簡単なことではないのです。審判の立場から言うと、ボークを宣告できる審判は、素晴らしい審判なのです。自分は、100%保障します。そんな、ボブ・デビッドソン審判は、故意に、アメリカ有利な判定など、絶対にやっていません。それだけは、信じて欲しいと思います。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #35

3aa27386.jpg●ラジオでしゃべりました。NACK5 西武ーソフトバンク戦 9月25日(日)

 先日、西武ーソフトバンク戦の解説?をさせてもらった。その試合でとても不思議なプレーオフに関してのルールがあることに気がついた。この試合では、両方のチームが負けたほうがいいと思われてしまう状況下での試合だったのだ。
 
 この試合を西武が勝つと、ソフトバンクが2位のロッテと同率1位になってしまう可能性がのこされるのです。負ければ、その可能性がなくなるのです。なぜ、そのほうがいいかというと、2チームが同率首位でならんでしまうと、リーグの規約で自動的に3位チームにプレーオフ出場のチャンスがなくなるというルールである。3位の西武としては、負ければ、プレーオフ出場が決定するのであった。

 ソフトバンクにしてみれば、対戦成績の悪い西武とプレーオフを戦いたくないと考えたら、この試合を落とせば、西武がプレーオフに出られなくなる可能性が残るのである。野球のルールブックにも試合の目的として、”相手より1点でも多く得点を取って勝つ事である。”とうたっている。そのなかで、両方のチームが"負け"を目指すような試合を生むということは、あってはならないと思う。今回の事でその辺を考え直して欲しいと強く感じたのであった。



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■UDCイブニングセミナー
第1回 10月6日(木) 平林/ルール講座#1 『守備妨害・走塁妨害』
第2回 10月20日(木) 野中/2人制『走者無しでのポジショニング、打球判定の範囲』

受講生募集中!! 
●場所 渋谷区オンデン区民会館 (神宮前6−31−5) TEL: 03-3407-1807
●受講料 UDC会員 1,500円、 一般 2,000円 *当日ご持参ください。
 NPO法人 UMPIRE DEVELOPMENT CORPORATION
E-mail : info@umpire-dc FAX: 03-3675-5646

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #34

●帰国しました。 更新していなくてすみません。

 ガルフ・コースト・リーグの優勝決定戦を終え、師匠であるアメリカ審判学校 校長であるジム・エバンス氏のコロラド州 キャスルロックにあるお宅を訪問してから帰国した。コロラドの気候は、フロリダとは、大違いで、とにかく乾燥していて蒸し暑くないので、天国のようでした。来季は、やはり西海岸がいいなあと真剣に思った。

 帰国後は、ジム・エバンス氏を招いて行なう審判講習会の準備に追われる日々を過ごしている。今回で3回目で、とても意義があることなので何とか続けて開催していきたいのだが、やはりお金がかかる事業なので、スポンサーを付けないととても財政的に厳しいのである。皆さんにも講習会に参加して協力して欲しい。

 この”アンパイア・クリニック”のほかに、自分ともう一人の日本人アンパイア、野中雅貴とでイブニングセミナー(夜間勉強会)も10月から開講するので、こちらも是非参加して欲しい。

■平林 岳・野中雅貴 UDCイブニング・セミナー
 全ての野球審判員、指導者のかたへ! 初心者大歓迎!週末プロアンパイアーになろう!

 平林 岳 ”ルール講座” 6回コース
 野中雅貴 ”2人制メカニック講座” 10回コース

 ●日程 第1回 10月6日(木) 平林・ルール#1 ”守備妨害、走塁妨害 ”
       第2回 10月20日(木) 未定
       第3回 10月26日(水) 未定
       第4回 11月3日(木・祝) 未定
       第5回 11月10日(木) 未定
 ●時間  いづれも 18:30〜20:30
 ●場所 渋谷区オンデン区民館(渋谷区神宮前)
  お申し込み・お問い合わせ
Umpire Development Corporation
    E-mail : info@umpire-dc.org
FAX : 03-3675-5646

■JIm Evans Umpire Clinic in Japan 2005-06

 ●日程 第1回 11月13日(日) 利府町営球場(宮城)ジムはいません。
     第2回 12月3日(土)〜4日(日) 明治神宮外苑軟式球場(東京)
     第3回 12月9日(金)〜11日(日) (香川)
     第4回 2006年1月28日(土)、29日(日) (福岡)ジムはいません。
     第5回 2006年2月18日(土)〜19日(日) 舞洲スポーツアイランド(大阪)
  お申し込み・お問い合わせ
   (株)ライツ 担当 平林
    TEL: 03-5472-1838
FAX: 03-5472-5081

皆様、宜しくご協力をお願いします。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #33

c3de5816.jpg●Gulf Coast League Champinship games

 プレーオフを制したヤンキースがリーグ全体でのなかで、勝率1位のメッツとのチャンピオンシップゲーム(優勝決定戦)を戦った。3試合制で、先に2勝したほうがリーグ優勝となるのだ。

 第一戦は、メッツのホームグランドである”ポート・セント・ルーシー トラディション・フィールド”というメジャーリーグのオープン戦も行なう、立派な球場での開催であった。試合前のアメリカ国歌の斉唱やイニング合間の音楽などまさにアメリカマイナーリーグの試合という雰囲気である。普段このGCLとAZLのルーキーリーグでは、興行としての野球はされていなく、選手や審判の育成という目的で、試合が行なわれているのだ。この日は、久しぶりにプロ野球という雰囲気のなかゲームが進行した。試合は、接戦で3対2でヤンキースが勝った。

 第二戦は、場所をヤンキースのホームであるタンパに移し行なわれた。この試合をヤンキースが勝てばリーグ優勝となり、今季の日程が全て終了する。試合開始の5分前に、両チームの監督と審判が、本塁ベース場上に集まり、ラインナップカードの交換やグランドルールなどの確認、その試合での注意事項などが審判主導で行なわれる。その時に、軽い雑談などもお互いにかわすのだが、その日の話題が日本のプロ野球になり、メッツの監督であるGary Carter という野球の殿堂にも入っているこちらでは大変有名な元メジャーガーである彼が、”日本の行ったら我々は、外人(日本語で言った)といわれるんだよ。”といったので、”ここ(アメリカ)では、自分が外人(日本語)ですね。”といったら、Garyが真剣な表情で”タケシは、ここでは、外人だなんて思ってないよ、立派なアメリカプロ野球を裁くUmpireなんだよ。”といってくれた。何かとてもうれしかった。アメリカの審判として認めてくているんだなと感じた。

 Gary Carterも監督1年目。このGCLで今季スタートし、メジャーの監督を目指しているのだ。いつの日か、お互いにメジャーの舞台で、再び再会できることを期待して、又明日からがんばっていきたい。

■写真は、チャンピオンシップ出場のUmpires

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #32

d9785308.jpg●Gulf Coast League Playoff and Championship games

 レギュラーシーズンを昨日終えて、本日からPost season games (公式戦終了後の試合、プレーオフ、優勝決定戦が始まった。自分もこのシリーズに出場する4人の審判に選ばれたので、今日も試合をしてきた。

 Gulf Coast League は、3つの地区にわかれていて、それぞれの地区の1位のチームのなかで、勝率1位のチームが自動的に優勝決定戦に進むことができる。勝率2位と3位のチームが1試合のプレーオフを行い、勝つと優勝決定戦に進み、勝率1位チームと3試合戦い、2勝したチームが今季のGulf Coast League のチャンピオンとなるのだ。今日は、そのプレーオフの試合で、この試合を負けたら、そのチームの今季のシーズンが終了するという大事な試合であった。自分は、そのプレーオフの試合で球審を任された。とても光栄なことである。

 試合は、予想通りの投手戦で、GCL ヤンキースがGCL レッドソックスを破り、優勝決定戦へ進む結果となった。投手戦で、ひじょうにしまった試合で試合時間は、2時間2分と、とても審判にとってやりやすい試合であった。今日の試合で、自分の今シーズンの球審担当が終了したので、現在、とても充実感がある。残り数試合の久しぶりである4人制審判での塁審を充分にエンジョイしたいと思っている。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #31

67605057.jpg●"You've gone!" 今季初の退場宣告

 ここGulf Coast league 今季の公式戦も残り4試合となった。2ヶ月と少しだけのとても短いシーズンであったが、今まで日本で9年間、その前にアメリカでの2年間を含めて、一番”濃い”内容のシーズンであったような気がする。11年間でのプロ経験で一度も見た事もないようなプレーもたくさん見た。本当にいいシーズンだったといえる。

 さて、そんななか、シーズン中に一度は、やっておかないととそろそろ思っていた、”退場”宣告を土曜日のゲームでやっと達成した。場面は、1回の表、簡単に2死になったあとの3人目の打者である。1球目内角高めのカーブを見逃し、ストライクをコール。打者は、不満げに自分のほうを見た。2球目、外角の直球を見逃して、ストライクをコール。打者は、特になにも不満な表情をしていなかった、3球目、内角の直球を見逃し、”ストライク・スリー!”と気持ちよくコールした。3球三振であった。打者が自分の内角のストライクに対して不満を持っているのがわかっていた。案の定、打者は、持っていたバットを頭上に振り上げ、グランドに叩きつけた。すかさず、自分は、"You've gone!"と退場を宣告した。打者は、何も言わずに去っていった。そのチームの監督もその選手の変わる選手をすぐに告げに来た。何とも簡単な退場宣告であった。

 我々の仕事で大事なのは、判定や宣告で"自分がどのように見たか”ということが全てなのである。今回の退場のケースでも、もしかしたら、自分自身に対して不満があったからバットを叩きつけたのかもしれない。でも、その前の投球の判定で、明らかに自分に対して不満があったのを自分が感じていたので、その行動が自分の判定に対しての行為だと自分が見たから退場を宣告したのだ。妨害やボークなどの判定なそも、自分がどう見たかしか、判定の基準になるものがないのだ。

 ここフロリダという過酷な環境下で、2日に1度のペースで球審を2ヶ月間こなしてきた実績は、自分にとってとても大きな”自信”と”経験”になった。あと4試合、思いっきり審判生活をエンジョイしたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #30

●ステーキ・ディナー Steak Dinner!

 我々マイナーリーグの審判達の給料は、とても安い。だから、毎日の食生活もできるだけお金をかけないように、各人が工夫をしている。自分とマークは、スーパーでスープや食パンなどを買いだめしておいて、部屋で夕食を食べることが多い。ミッチとマットのクルーは、ミッチの実家がベロビーチから車で1時間ぐらいのところなので、よく実家で食事を済ませてきている。そんな、ハングリーな審判達が試合であることを達成すると、そのパートナーがステーキ・ディナーをご馳走するという”儀式”のような事を、マイナーリーグ審判のほとんどが行なっている。それを自分が昨日達成し、マークにサーロイン・ステーキをご馳走になった。
 
 自分が達成したのが、球審を担当した試合で試合時間を2時間を切ると(1時間台の試合時間であれば)塁審であった相棒がステーキをおごるというものだった。両チームの投手がとてもいい投手であったこともあるが、自分自身もとても楽をさせてもらった。(投手が良いと球審の仕事はとても楽なのである。)かなり早いペースだとは思っていたのだが、何と試合時間は、1時間39分であったのだ。今季ガルフ・コースト・リーグ最短試合である。

 他のステーキ・ディナーの対象になることは、球審を担当して、半イニング(表か裏)の攻撃を3球で終わらせた場合と試合開始前に球審がボールをマウンド周辺に投げて転がせて置くのだが、この投げたボールがマウンドの頂上である投手板の上に止めることが出来た場合にステーキ・ディナーをおごってもらう権利を手にすることができるのである。シーズンの前半のころに相棒のマークがボールを投手板上に止めるという偉業を達成し、自分がおごったことがあった。

 審判の仕事は、何かと試合中にしんどい思いをすることが多いのが、このような目標がいくつかあると楽しく試合ができるものだ。おごるほうも、出費は痛いが、楽しいディナータイムを共有できるので、マークに2時間未満の試合をシーズンが終わる前に1度達成して欲しいと願っている。

■ちなみに昨晩のディナーは、"OUTBACK STEAKHOUSE"で12オンスのサーロイン・ステーキをご馳走になった。格別の味であった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #29

01edb5e7.jpg●家族と過ごした2週間ー3

 家族とレイクランドに1週間滞在した。この間、幸い自分の仕事のスケジュールで、”Disney World Sports Complex"というディズニーワールド内の施設のひとつである球場で3日間審判をすることになっていたのだ。朝、2人を”マジックキングダム””アニマルキングダム””MGMスタジオ”に連れていき、仕事が終わったら、迎えにいくのだ。お陰で、この間、ディズニーワールドを満喫することができた。
 
 そして、唯一の自分の休みであるこの週末の日曜日には、ユニバーサルスタジオに行って、家族3人で数多くのアトラクションを楽しむことができた。

 フロリダでの過酷な暑さのなかの仕事の毎日であったのだが、妻と娘の訪問のお陰で楽しく、良い仕事ができた。自分の挑戦”オールドルーキーチャレンジ日記”が思いっきりできるのも家族の協力があって、始めてできる事なのだという事実をあらためて感じさせられたのであった

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #28

824101d5.jpg●家族と過ごした2週間ー2
 
 タンパでメジャーリーグ観戦をした翌日は、日曜日で休みであったのだが、移動日でもあった。サラソタで借りていたレンタカーを1度返して、乗り捨てタイプのレンタカー(借りた場所と違う場所で返却ができる車)をサラソタ空港までとりにいった。自分と家族の荷物を全て積み込んで次の町、レイクランドへ向けて出発した。
  
 途中のタンパにある、アイランド・オブ・アドベンチャーといウォーターパークによって、休日を楽しむ予定でいたのだ。広い、敷地に数多くのプール、かなり大きい滑り台など、1日では、とても回りきれないところであった。日本と違うのが、着替えるためのロッカーなどが、ほとんどないのである。ほとんどの人が、車で来ているので、水着を着てここまで来て、そのまま帰るようであった。娘のりさは、大喜びで走り回っていた。そんな1日であったが、いつものように夕方3時ごろから雷雨があり、この地をあとにして、レイクランドの滞在先へ向った。

 このレイクランドは、タンパとオーランドという2大都市の真ん中あたりにある田舎まちで、特にこの地に特別なところはないのだが、ここからディズニーワールドやユニバーサルスタジオまで40分から1時間ぐらいでいけるのである。自分が昼間仕事をしている間に、2人で楽しんでもらうには、ちょうどいい場所になったのである。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #27

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●家族とすごした2週間ー1
 昨日、8月2日に自分の嫁と娘の家族が日本に帰国した。2週間、アメリカに滞在し、自分がどのような生活をしているか、見てもらった。幸い、ここフロリダは、家族で遊べる施設がたくさんあり、とても楽しい時間を過ごすことができた。自分自身、精神的にとても充実していて、忙しかったが、仕事にも良い影響があったと思う。先週は、パートナーのマークが体調を崩し、地元のアマチュア審判と試合をしたりと、とても大変であったが、無事に仕事をすることができた。1週間5日間(雨で1試合は、中止に)のうちで4試合の球審を担当した。これも家族が一緒だったからだと思う。
 7月の19日夜10時ごろ、にオーランド国際空港に2人が到着した。サラソタにいた自分は、レンタカーを調達し、サラソタからオーランドまで約120マイル(180キロ)の道のりであった。サラソタへもどったのが、夜中の12時半ごろであった。サラソタで5日間過ごした。この間、毎日試合があるので、昼間2人は、近くを散歩したり、ホテルのプールで遊んだりして自分の帰りを待ってもらった。夕方に自分が帰ってから、シエスタビーチにいったり、ショッピングモールにいき、食事をしてホテルへ戻る生活であった。サラソタ最後の夜には、タンパまで行って、メジャーリーグの試合を観戦することができた。旧友のビル・ウェルキーと連絡がとれて、チケットを手配してもらったのだ。ビルと会うことができて、自分にとってもとても楽しい1日となった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #26 

●予想以上の”汗”の量

 日本で審判をしている時の記憶でいうと、梅雨明け直後の今時期が、一番暑い時期だと思う。日本も暑さが本番で
あると察するところである。
 
 さて、こちらフロリダも暑いということは、覚悟してきていた。そして実際とても暑い。このところの気温が、華氏で92度ぐらい。(約摂氏33度ぐらいかなあ?)勿論、気温も高いが、問題なのは、湿度の高さなのである。日本も湿度が高いが(大体75%ぐらいですか?)、ここの湿度は、大体95%から100%なのである。この差が、今までに経験のない大量の汗となって試合中に体外に放出されるのである。少し前までは、ズボンのお尻のあたりが湿ってくる程度だった汗が、このところは、ズボンの膝のあたりまで濡れてくるのである。勿論、上半身は、びしょびしょである。
 このズボンの汗が問題なのである。この汗が、ズボンからボールをキープしておくためのボールケースに伝わっていき、ボールが湿っていくのである。多少の汗なら大抵のピッチャーは、何も言わないが、ピッチャーの指先は、意外とデリケートなので、この湿り気が気に入らないでボールの交換を求めてくる投手もいるのである。暑さに関しては、差ほど気にならないのだが、この汗だけは、とても試合中気になってしまう。現在、防水加工のボールケースを注文している。

 この環境で、あと1ヶ月と少し、自分なりに対策を考えて、ベストの仕事ができるようにしていきたい。何か、良いアイディアがあったら教えて欲しい。


オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #25

●ダブルヘッダー
 昨日、こちらに来て始めてのダブルヘッダーを経験した。先週の土曜日にハリケーン・デニスの影響でGulf Coast League全てが中止になり、その分のゲームがそれぞれダブルヘッダーで行なわれた。自分達の
クルーとしては、始めてのダブルヘッダーだった。
 通常は、昼の12:00試合開始なのだが、ダブルヘッダーの場合は11:00に試合開始で、7回の試合を2試合やるのだ。トータルで14回、約5時間の試合時間となる。2試合あるということは、必然的に球審
を1試合ずつこなし、しかも2日続けてやることになるのだ。日本にいるときに数度ダブルヘッダーをやったことがあるが、1試合しか出場しなくて済む。こちらでは、常にダブルヘッダーの場合、2試合出場しなければならな
いのである。これは、4人制審判で行なわれているメジャーリーグでもそうなのだ。アメリカのプロ野球では、このようなスケジュールが当たり前なのだ。この環境でできなければ、この世界で生きていけないのだ。
 さすがに、とても疲れた。しかも、とても暑かった。結果は、1試合目が2時間19分、2試合目が2時間21分と少し長い試合だった。ちなみに、我々のボスであり、我々の仕事ぶりを査定するスーパーバイザーが試合を見に来ていたので、精神的にも疲れた試合となったのだ。
 運悪く、今日も球審であったのだ。明日は休みなので、リフレッシュしたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #24

●Went to his mouth!
 Gulf Coast League が開幕して2週間が経つが、日本の野球では、あまりみられないようなことがしばしば起る。今日の試合で、自分の審判人生で初めてコールしたのだが、投手がマウンド上で投球する手を口に付けたのだ。この場合は、ただちに”ボール”が宣告される。投手が捕手からボールを受け取ってすぐに、投手板上で、右手の人差し指と中指を思いっきり唇につけて湿り気を与えていた。マウンドのすぐ後方にいた自分(塁審で走者がいたので)は、”Time! Went to his mouth!"と大声を張り上げて球審にわかるように自分の指を口に持っていくジェスチャーをした。これをみた球審は、現在のカウント(例えば2ボール、2ストライク)にボールを1つ足して(3ボール、2ストライク)、記録員と皆にわかるようにカウントを示す(3ボール、2ストライク)。
 宣告後に投手が自分に、”ユニフォームで拭いたじゃないか!”といってきたが”マウンド上では、拭いてもだめだよ。”とクールに答えてあげた。多分新人として入団してきたので、プロ野球でのルールを知らなかったのであろう。高校などでは、ユニフォームで拭けば許されるらしい。ちなみに日本のプロ野球でもユニフォームで拭けば許していた。(2002年までは許していた。その後変わったかどうかは、わからない。)
 そのほかにも、特別サスペンデッドゲーム(一時停止試合)が多くのマイナーリーグで使われていて、日本では、試合が成立する以前に雨などで、試合が出来なくなるとノーゲームといって後日最初からやり直しをするのだが、こちらでは、サスペンデッドゲームとなり、中断したところから次の同じカードの試合の前に再開されるのだ。お陰で2週間で2つのダブルヘッダーをやったのだ。ちなみに今、一緒にいる他のクルーのナイターでのダブルヘッターは、終了したのが、何と午前1時半。しかも、自分達が雨で1回裏で辞めた試合の続きをやってくれたのだ。お疲れ様。(ラッキー!)

追伸:カメラを球場に忘れてしまい、探しているのですが、まだ出てきません。暫く写真が掲出できませんがご了承を。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #23

87e213e5.jpg●久しぶりのゴルフ
 今、自分が滞在しているフロリダは、多くのゴルフコースがあちこちに存在する。パリーグを辞職してからは、お金がかかることからゴルフをやめていた。今回一緒に生活している仲間が皆ゴルフが好きなので、休日のゴルフに付き合った。
 アメリカのゴルフコースは、あまりサービスがない分、料金が非常に安い。行ったコースは、ベロビーチの”The links at point west" というところで、ゴルフコースの脇に家が立ち並んでいて、アメリカでは、一般的なリゾート地にセカンドハウスを持って余暇を楽しむというような人々がこの家々に住んでいるようだ。
 料金は、プレーするために$25.00(約2,750円)で、自分はクラブを借りたのでレンタルクラブ代として$40.00(4,400円)かかった。税金などを入れて、全部で$68.00支払ったが、日本でプレーするよりは、はるかに安い。しかもホテルから車で10分のところにあるのだ。それと、日本と違う点は、18ホールを一気に回るので、途中で食事したり、ビールを飲んだりしない分、お金を使わないで済む。アメリカでゴルフを楽しむのがいかに手軽かがわかると思う。
 2年ぶりのゴルフだったのだが、スコアが何と89と自己ベストが出たのである。借りたクラブがとても高価なキャロウェイ社製のもので、しかもまだ2ヶ月前におろしたという新しいクラブであったために良いスコアが出たのかもしれない。誰かに良くいわれたのだが、”ゴルフは道具で全然違うよ。”という言葉を思い出したのであった。とても暑かったが、良い気分転換になったのであった。
 ちなみに、前回に紹介した"アミノバイタル”をプレーの前後に飲んでいたという事実も書き加えておきたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #22

3739c2a6.jpg●強い味方ーアミノバイタル
 今、自分が所属しているルーキーリーグは、フロリダ州で行なわれていて、ほとんどの試合がデーゲームである。気温は、現在でも33〜35度ぐらいで、これからもっと暑くなるであろう。そして、もうひとつの敵は、湿度が非常に高く、大体95%以上なのである。東京もかなり湿度が高く蒸し暑いのだが、ここの蒸し暑さは、かなりのものである。そう、39歳の身体には、かなりこたえる。渡米前からこのことは、かなり心配していた。そして、このことを想定して、できる限りからだづくりはしてきたつもりだ。そんな折に頭に浮かんだのが、パリーグ時代に使っていた、強い味方、”アミノバイタル”というアミノ酸補給食品である。
 
 というわけでこちらでも実践しているわけだが、今回はアミノバイタル・プロというアミノ酸3600mgを1回で補給できる商品に加えて、試合中に水分とアミノ酸を同時に補給できるアミノバイタル・ハイポトニックチャージという商品を入手。パリーグ時代に使っていて、特に球審をした翌日の疲労の回復度合いが全然違うという評判で、パリーグ審判の間で大変はやっていたのである。
 
 その効果を期待し、4月のオープン戦時から飲用している。アミノバイタル・プロは、試合の前後に1袋ずつと就寝前に1袋を飲んでいた。すると、期待通りに翌日の筋肉痛の度合いが全く違うのである。まして、ここでは、1日おきに球審をかなさなければならないので、アミノバイタルのお陰で本当に助かっている。商品のキャッチコピーである“毎日ベストを尽くせるからだへ”というフレーズそのものである。そして今回、暑さの中での仕事ということで、アミノバイタル・ハイポトニックチャージを試合中に飲んで水分とアミノ酸の補給をしている。こちらは、運動中の水分補給で、以前経験があるのは、つい飲みすぎて水分がお腹にたまり、お腹が”たぽたぽ”する感があった。しかし、この商品は、この”たぽたぽ”感が非常に少なく。安心して水分補給ができ、しかもアミノ酸も補給できるのである。1回から9回までで、定期的に補給することで、かなり試合中の疲労度が違うのである。

 日本製の“強い味方”を得て、アメリカ人の若い審判達(20代前半)に体力でも負けないようにがんばるだけである。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #21

■ニューヨークメッツの施設
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●あるメジャーリーガー
 今日は、滞在先のベロビーチから車で30分ぐらい南にあるPort St.Lucie というところに試合をしに行った。ここは、ニューヨークメッツのルーキーチームとその他のリーグ選手のリハビリ施設がある。メジャーリーグ選手もケガなどをした時にここに滞在して治療やリハビリをするのである。施設が充実している事とトレーナーなどの人材が揃っているのでとてもリハビリをするには良い場所なのである。
 いつものようにボールの準備などを審判用ロッカールームで済ませて、試合開始10分前ぐらいにここをでて球場のホームプレートへ向かうのだ。審判用ロッカーに鍵をかけて、球場までの道の途中にバッティングゲージ(ネットに囲まれたバッティング練習場)がありTシャツに短パン姿の日本人らしき選手がイスに座りながらティーバッティングをしていた。良く見ると長年日本で一緒のフィールドに立っていた松井稼頭央選手であった。何かとてもなつかしくなってすぐに”カズオー!”と声をかけたら、”あれー、どうしたんですか?”と握手を求めてきた。彼とは、パリーグに入ったのが同期で1年目のイースタンリーグ(2軍)では、毎日のように同じフィールドにたっていた。その後も同じパリーグだったので9年間一緒に野球をやっていたのだ。膝を故障しているので、あまり表情は明るくなかったが、日本時代と変わらぬ、とても気さくな好青年そのままだった。試合前だったので、2,3分しか会話できなかったが、とても自分にとってうれしかったし、刺激になった。早く同じフィールドにたてるように努力しなければと強く感じた。
 ちなみに、その後の試合は、雷雨の予報もなんのその、延長10回さよならゲームで3時間30分のロングゲームになってしまった。暑さと湿度の高さもあって、とても疲れた試合であったのである。


■松井稼頭央選手と会った日の試合前ロッカーで
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オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #20

88b77303.jpg■開幕戦で審判した、ジュピターの”ROGER DEAN COMPLEX” MLBのオープン戦では、カージナルスとマーリンズが使っている施設である。




●Gulf Coast League 開幕! 
 6月24日にルーキーリーグのひとつである、自分が今季所属する、ガルフコーストリーグが開幕した。初日に自分のクルーだけ、雨で中止になった。気合十分で望んでいたので、珍しくがっかりした。(プロ野球の審判は、その日が休みになるので、通常はうれしいこと)今季、一緒に組む相手は、Marc Chamberalain という24歳で、大学を卒業して、審判学校に行き、今年からプロ野球の審判をする新人である。今から8月終わりまで、一緒に生活を共にするのである。とても感じのいい子で、うまくやっていけそうだ。1つ問題があるのは、彼の車のエアコンが壊れていて、フロリダの暑い夏をエアコンなしで移動しなければならないことである。
 1日明けて、25日に今季の開幕戦を滞在先のフロリダ州ベロビーチから65マイル(約100キロ)離れた、フロリダ州ジュピターでフロリダマーリンズ対ワシントンナショナルズとの試合でスタートする。勿論、球審を担当する。エアコンなしの車で移動したのだが、高速道路を飛ばしていくので意外と暑さを感じない。今日は、涼しくてラッキーだなあと思ったのだが、グランドにたってみるとかなり暑い。風があまりなく、かなり暑く感じた。実際、33〜35度ぐらいあったようだ。
 それと今日の試合には、我々のボスであるスーパーバイザーが審判の査定に来ていたのである。飾らずに、今までやってきたように審判をすることだけを考えて1試合こなした。幸い登板したピッチャーたちが、コントロールが良かったこともあり、とても仕事がやりやすかった。自分なりに、なかなか良い出来であった。試合後に審判用ロッカーで、試合中に撮っていたビデオなどを使いながらフィードバックを受けた。”ストライクゾーンが安定していて良かった。ストライク・ボールをコールするタイミングもとても良かった。”と言われた。
 まずまずのスタート切ることができた。スーパーバイザーがいないときでも気を抜かずに1試合、1試合全力で取り組み、シーズン終わるまでがんばりたい。


■パートナーの Marc Chamberlain 審判員
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オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #19

1f39bfe6.jpg●2人制審判の難しさ 2

2人制審判では、走者が出ると、1人しかいない塁審は、ダイヤモンドの中に位置する。走者の位置によって、2塁手側か遊撃手側のどちらかの位置するかを使い分けしている。この位置からプレーによってできるだけ良い角度をとり、判定する。なぜ、良い角度かというと、あまり近くまで行く事ができない(時間的と次のプレーに対して動けなくなる)ため、良い角度をとらなければ、全くプレーが見極められなくなることもあるのだ。

角度が悪くなり、全くプレーが見えないケースもやはり起る。自分が今回のExtended Spring Trainingで実際に経験したケースなのだが、自分が塁審でダイヤモンド内に位置していて、内野ゴロが打たれ、2塁から1塁へ送球され、その送球が本塁方向にそれて、1塁手が打者走者にタッグにいったのだ。しかも1塁手のタッグする方向がフェンスの方向であったため、自分のいる位置からでは、タッグどころか、ミットでさえも見えなかった。とっさに、1塁手の表情やジェスチャーを見て、”タッグしていない”と感じたので”Safe! No Tag! Safe!"と判定した。その直後の1塁手の行動から、タッグしていないかったと確信した。

このケースでは、たまたま自分の判定が正しかったようだが、このようなケースは、2人で審判をしていれば、たびたび起るであろう。それでも、我々は、判定しなければならない。大事なことは、五感を全て使い、いろいろな情報を瞬時に処理する能力を身につける必要があるのだ。2人制審判を経験することは、このような能力を身につけるための有用な手段であると、強く感じたのであった。

■写真は、ダイヤモンド内での位置(遊撃手側)の例です。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #18

●Extended Spring Training を終えて 2人制審判の難しさ 1

4月13日から始まったExtended Spring Training(ルーキーリーグのオープン戦)が先日無事に終了した。この後、今月20日頃から各ルーキーリーグの公式戦が開幕する。公式戦のために各審判員は、各自目的を持って試合をこなしてきたであろう。自分自身もこの期間で、2人制審判技術を習得するために、とても多くの良い経験ができた。そのあたりを少し紹介していきたい。
 
2人で審判することによる”失敗”もいろいろ経験した。例えば、打者が振ったか途中で止めたかを判定する”Check Swing"(ハーフスイング)は、最も難しいケースだと思う。3人や4人制審判であれば、通常右打者であれば、1塁側に位置している審判、左打者であれば、3塁側に位置している審判に、球審が聞くことができる。理由は、そのほうがバットが出てくるところから、全てが見える角度だからである。それが、反対側だと、打者の背中側からなので、バットの軌道が打者の身体で、隠れてしまうのだ。2人で審判をすると、これを反対側の悪い角度から判定しなければならないケースが多く起るのである。はっきりと見えてなくても、球審に聞かれたら、最終的な判定を必ず下さなければならない。

自分の経験上、ハーフスイングほど難しい判定はない。これほど意見がわかれるプレーは、他にはないであろう。選手や監督などからの見え方も、これほど自分のチームに有利に見えるケースはないであろう。であるから、3人や4人で良い角度で判定しても、すべての人を納得させる判定を下すことは、とても難しい。2人制でハーフスイングの判定を下す努力をすることにより、自分の見た目だけではなく、もっとまわりの状況を注意深くいろいろと読んで、判定する能力を養うことができる。審判とは、このような能力がとても必要な仕事なのである。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #17

798326ba.jpg●ホッケー型ヘルメットを使って
 キューバ付近にあるハリケーンの関係で、ここフロリダ西海岸も2週間ぐらい、天候が悪い。夜中から朝方にかけて"Thunderstorm"雷雨があり、昼間の試合ができなくなるのである。結構激しい雨で、アメリカの仲間たちは、このような雨がふると、"Raining Cats and Dogs!"といっている。空から、猫や犬が降ってきてるような大量の雨という意味のようだが、さすがアメリカの人は、感覚のスケールがでかい。日本人であれば、ねずみやリスぐらいがいいところだろうと思った。
 さて、雨のお陰で、6試合ほど中止になり、ホッケー型マスクを試す機会が、なかなかめぐってこなかった。先日、やっと1試合だけ試す機会があった。自分が一番強く感じたのは、"安心感”である。球審で投球を判定する際に、ボールが自分の顔や身体に当たるのを怖がることは、正確に投球を判定するためにとてもよくないのである。審判の経験があるひとならわかると思うのだが、内角に投球され、打者が目の前でスイングすると、わかってはいても目をつぶってしまったりするものである。そんな時に正しい防具を身につけていると、それだけで全く違った感覚で安心して投球を見ることができる。又、実際に当たった時の衝撃も、使っている審判に聞くと、衝撃を外に逃がす設計になっていて、痛くないそうである。従来のマスクであれば、マスク全体で衝撃を受け止めると言う感じなのだが、このホッケー型マスクは、衝撃を後方へ逃がすような形状になっている。このような情報が事前にあるだけで、我々審判は、安心して投球を判定できるのである。
 悪い点は、従来のマスクより、大きく少し重いため取り外しが、少し面倒であることと、これをもって他のベースへカバーへ行かなければならないということである。しかし、これも慣れれば、問題ないと思う。マスクを持った左手で”フェアー”のポイントを出す時など、さすがに重いと感じる。
 まだ、1試合しかこのホッケー型マスクで球審をしてないのだが、とても良い手ごたえを感じた。”サムライ”(このマスクの商品名)という武器(用具)は、日本人である自分にとって強い見方になってくれる予感がしたのであった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #16

11f1707d.jpg●もう一人の日本人ー野中雅貴審判員
 現在、自分が参加しているExtended Spring Training は、ここサラソタの他に、レイクランド、クリアウォーター、ポートセントルーシー(フロリダ州)、フェニックス、トゥーソン(アリゾナ州)で行なわれていて、それぞれのスケジュールで終了する。レイクランドでのゲームに参加していた、もう一人の日本人審判 野中雅貴君がレイクランドでの試合を終えてからサラソタに来ている。今、自分のルームメイトである。
 今日は、自分が休みだったので、彼の試合を観に行った。ジム・エバンス、ハリーウエンドレステッドの両審判学校に何度か参加し、アメリカの短大で英語を勉強したり、ノースウッズリーグというアメリカの独立リーグで審判をしたりと、とても苦労して今期からアメリカマイナーリーグ審判としてデビューした男である。彼とは、以前からの友人であり、現在のライバルでもあるが、とても審判に対して熱心で、知識やセンスもあるので、いつも深く、突っ込んだ話合いをできる仲なのである。お互いにレベルを上げることができる関係でがんばっていきたいと思っている。職人の仲間たちで紹介しているのだが、彼もこちらでの様子をブログにて紹介しているので、こちらとあわせてアメリカの様子を皆さんに感じて欲しい。
  
野中雅貴のマイナーリーグ審判紀行
 http://diary.jp.aol.com/pnx2gcstff//

 現在、日本人マイナーリーグ審判は、2人。力を合わせて”大和魂”をアメリカの地で、十分に発揮していきたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #15

ff6aac6a.jpg●ホッケー型ヘルメット
 今日で雨のため6日連続で試合がなかった。それまでほとんど雨はなかったのだが、ここへ来て毎日雨。日本の梅雨を思い出す。自分の審判人生のなかでも、6日も試合が中止になったことは始めてである。さすがに試合が恋しくなってきた。
 さて、MLBのテレビ中継などで目にする機会があると思うのだが、アメリカ審判の間では、”ホッケー型ヘルメット”が大流行である。(写真参照)使っている審判に聞くと、”自分の目とフレームが近いので視界が従来のマスクより良い””帽子をかぶらない分涼しい””後頭部や側頭部も守られているので安心感がある”などと評判がいい。MLBやPBUC(マイナーリーグ審判統括組織)でも安全性が高いことから薦めている。
 こちらでのある試合で、自分が球審で、バッターがスイングしたあとに、そのバックスイングが捕手に当たる、”バックスイングインターフェアランス”というプレーが実際に目の前で起った。アメリカの打者は、スイングが大きく、特にフォロースローが大きいので、たびたび捕手や審判に当たるのである。その後、自分の身を守るために、ホッケー型ヘルメット必要性を強く感じるのであった。早速、インターネットでいろいろ調べたところ、U.S.A.ミズノ社製で”サムライ”という商品名のホッケー型ヘルメットが自分の目を引いた。”これを自分がアメリカでかぶらなければ誰がかぶる”と使命感を感じ、すぐに取り寄せた。
 サムライという”武器”を得て、アメリカの地で、又明日から戦っていこうと決意した。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #14

ca7f2617.jpg●アメリカでの生活ー食事1
 現在、我々は、5人の審判と共同生活をしている。ホテルに滞在し、食事は大体皆で食べにいっている。1日に食事代として$20.00を支給されているので、その範囲で食事をとっている。ホテルが朝食を無料で提供しているので、朝食はホテルで食べる。シリアル(ケロッグなどの)、バナナやりんごなどのフルーツ、ソーセージビスケット、ワッフル(ワッフルを作る機械があり、自分で焼く)、ドーナッツ、べーグル、トースト、それとゆで卵など、ひととおりのレパートリーがそろっている。ジュースやコーヒーなどの飲み物も用意されている。ちなみに、フロリダは、オレンジの生産量が全米1番で、オレンジジュースは、とても新鮮でおいしい。 試合開始が12:30なので、球場で昼食をとります。選手と同じ物は、提供されるので食べたい場合は、ホットドッグやサンドイッチなどを試合前に食べてから試合に臨む。自分は、食べないで試合後にとるようにしている。お金を使うのをセーブする事とダイエットする事への一石二鳥になるのである。食べる事での一番の楽しみは、試合後に食べるディナーである。といってもステーキのようなご↑ 馳走をたべるわけではない。アメリカでは、マイナーリーグの事を”ハンバーガーリーグ”と呼ぶことがある。これは、マイナーリーグでは、高い給料をもらえるということがなく、常にできるだけ安い食事代で済ませるために、必然的にファーストフードのハンバーガーを食べる場合が多い。そのため、このような呼び名があるのである。我々も例外でなく、このような食事をとっているのである。当然ここでは、日本食を食べる機会は、ほとんどない。自分のアメリカでのお気に入りの食べ物は、”バッファローチキンウイングス”である。鳥の手羽を揚げて、ホットソースというすっぱ辛いスパイシーソースで味付けされている。結構辛いのだが、病み付きになるのだ。デニーズやTGI FRAIDAYSなどいわゆるファミリーレストランのメニューには、たいていある。10本ぐらいで、大体$8。ランチドレッシングやブルーチーズドレッシング、セロリやにんじんなどの野菜が一緒についてくる。私の大のお気に入りである。 ちなみに、こちらでは、コーラなどのソーダ類の種類が豊富でとても安い。試合後のソーダは、こちらでのひとつの楽しみでもある。現在のお気に入り↑ は、”ダイエット・チェリー・バニラ・ドクターペッパー”で、日本では、先ず販売されないでしょう。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #13

8adf844b.jpg●元巨人の選手
現在、自分が参加しているExtended Spring Training とは、6月下旬から始まるルーキーリーグに配属される選手達や外国から来る実績のない選手達のための"オープン戦"のような位置付けとなっているのです。勿論、この期間に力が不十分だと判断された選手は、当然解雇されていきます。先日もオリーオールズの監督が、試合前のミーティングの時に、"昨日うちのチームでは、9人解雇したよ。"と寂しそうに相手チームの監督に話していました。アメリカプロ野球界は、底辺が広い分、競争も想像以上に厳しいです。
 又、ここで行なわれている試合のもうひとつの目的は、メジャーリーグやルーキーリーグ以外のマイナーリーグ選手たちのケガなどで戦列を離れた後の、復帰前の実践練習の場にもなっています。球場施設は、各チームがキャンプやオープン戦で春先に使用している施設を使っているので、リハビリや試合をするために必要な施設や人材が全て整っているのです。皆さんにもお馴染みの、元巨人ぺタジーニもここにいました。3月のオープン戦の時期に膝を故障して、リハビリなどをした後に、7,8試合ほど、出場していました。自分の試合でも何試合か出場し、日本にいた時とかわらない独特な構えから、軸のぶれないスイングで快打を放っていました。話す機会があったので、奥さん元気?と聞いたら、"ありがとう。元気です。"と日本語で返ってきました。とりあえず、3Aに復帰するそうです。"GIANTS"の刺繍の入ったファーストミットを自慢げに使っていました。
(写真は一塁手がペタジーニ、塁審が平林氏だそうです〜元気座管理人)

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A. #12

54045a83.jpg●フロリダステートリーグ(1A)
 自分たちは、これから6月下旬にルーキーリーグがスタートするのだが、もうほとんどのマイナーリーグは、4月に始まっている。ここサラソタにも1Aのチームがあり、我々も先輩審判達の仕事をみて勉強させてもらう。2人制で審判をするなかでは、最高レベルである。こまかい動きやフォーメーションなどとても参考になり、2人で審判をするために必要なテクニックを学ぶための一番良い”教材”がそこにあるのである。
 さて、審判については、本当にためになる事ばかりなのだが、球団のプローモーションなどを見るのも非常に勉強になる。ここサラソタレッズでは、イニングの合間に観客のなかから何人か選び、ゲームに参加してもらい、勝った人に、そのゲームのスポンサーになっている会社やお店が提供している商品を渡すのである。
 ストライクコンテスト 大きいベニヤ板に30センチほどの穴が空いていて、そこにボールを投げ入れれば良いのである。入れば商品がもらえる。地元のスポーツ用品店がスポーンサーである。1回に2人のこどもが参加している。
 ゴルフアプローチコンテスト カップに立てる三角の旗をフィールドに立ててそこにゴルフクラブでボールをアプローチしてもらい。旗に近いほうの人が勝者となる。地元のゴルフコースがスポンサーになっている。大人1人と子供1人が参加し競うのである。(勿論、こどもには、ハンデがある。)
 ダイヤモンド半周競争 前出の2つは、ホームチームのダッグアウト前で行なっているのだが、この競技だけは、ダイヤモンド(内野)を使っている。2人の子供が2塁ベースからスタートして、1人は1塁経由、もう1人は3塁経由でホームベースがゴールなのである。ただし、2人とも1,3塁でサラソタレッズのシャツを着て、ヘルメットをかぶってから、ゴールを目指さなければならないのだ。この着替えの早さで勝負がきまる。小さい子供達が参加し、見ていてとても微笑ましい。イニングの合間に楽しめる、とても簡単で良いイベントだと思う。
 このように、地元企業がスポンサーでお金をかけずに、イニングの合間に観客に楽しんでもらうためのイベントをどこのチームでも工夫して行なっているようだ。良いイベントだと評価されると、親チームのメジャーの試合でも採用されるそうだ。これから、自分もいろいろな場所にいって、もっといろいろなイベントを見ていきたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A. #11

7fed4a6e.jpg●アメリカ野球
 先日、テレビでメジャーリーグの試合を観戦していたのだが、こんなことがあった。今季より、ドジャースでがんばっている中村選手(現在は3Aで調整中)が出場していた。試合は、終盤で2−0ぐらいでドジャースがリード。中村選手が3塁を守っていた。無死満塁。打者がサードへゴロを打った。中村選手は、ゴロを捕球後すぐにホームへ送球して走者をアウトにした。この日本では、普通のプレーにテレビで解説をしてた元メジャーリーガーが散々中村選手のプレーを批判していたのだ。その後、運悪く、相手の攻撃が続き、逆転され、ますます解説者が中村選手のプレーへの批判を強めていった。
 アメリカでは、1点取られても、まだリードしているのなら、1つでもアウトを多く取るという選択をするであろう。できるだけ、早く守備を終えて、もっと点数をとるということに価値感があるのだ。日本では、点数を守るという考えが確かに強いと思う。このあたりが、日本とアメリカの野球に対しての考え方の違うところのひとつである。それにしても、そこまでいうかというぐらい何度も批判していたが、この辺もアメリカと日本の野球中継の見せ方の違いなのかと感じた。自分は、結果論であまり選手を批判するような解説は好きではない。中村選手よ、早くメジャーに上がって、この解説者を見返してやれ!

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #10

8a4293e8.jpg●久々の休み。
アメリカの野球界では、もともと休みが少ない。例えば、マイナーリーグのフルシーズンでは、140試合を5ヶ月でこなす。150日で140試合ということは、5ヶ月間で10日休みという計算になる。月に2回、2週間に1度という頻度である。日本では、最低 でも月に8日(週休2日)ぐらいでは、休めた。この辺の、スケジュールに対しての考え方は、かなり違うようだ。
今回参加している、オープン戦では、5人の審判が1日2試合(審判は、4人必要)をこなす。1人が休める計算である。通常、5日に1度休みが取れる。これは、アメリカ野球界では、かなり楽なスケジュールだと思う。
ところが、何か起れば、皆でカバーしなければならない。例えば、誰かがケガをしたり、家族に不幸が起ったり、突然他のリーグ(1A,2A,3Aなど)の審判が辞めたりということが起りえるケースである。
このオープン戦は、フロリダのサラソタの他にレイクランド、タンパ、ポート・セントルーシーでも行なわれている。そして、今回始めに、ポート・セントルーシーでケガ人が出て、我々のなかから1人そこへ審判を貸すことになり、我々サラソタの審判の休みがなくなることになった。幸いケガを負った審判も3日程で復帰したので、すぐに戻ってきたのだが、今度は、タンパで家族に不幸が起った審判がいて、又我々から助っ人を出すことになり、我々の休みが再びなくなったのだ。1週間ほどで、その審判が戻ってきた。さあ、休みが復活すると喜んでいた矢先に、我々審判のボスであるスーパーバイザーから連絡があり、1Aの審判が、突然辞めたので、レイクランドにいた審判が昇格することになり、レイクランドで審判が足りなくなり、サラソタから貸し出すことになった。これで、又休みがなくなるのであった。昨日、やっと今季から審判になった新人1人をサラソタへ派遣してもらったので、自分の休みが、明日やっと回ってきそうだ。実に19日ぶりになる。(又、何か起るかもしれないが・・・。)
アメリカでは、いろいろな事が、自分のまわりで起り、それに対していちいち考えていたらやっていけないのである。そのような、状況の変化に影響されることなく、自分のやるべきことをひたすらやり続けなければ、アメリカ野球界での成功はあり得ないということを実感したのであった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #9

3beb7016.jpg●ある元メジャーリーガー
今日、自分がサラソタ(滞在先)から車で1時間かけてフォート・マイヤーズというレッド・ソックスの球場行って、レッド・ソックス対ツインズの試合に行ってきた。そこで、ある有名なメジャーリーガーに会ったので、その事をお話ししよう。
 彼の名前は、ジョン・オルルッド。日本のかたは、イチローと一緒にマリナーズでプレーしていた一塁手で、いつもヘルメットをかぶって守備していた選手といえば、思い出すだろう。その後、ヤンキースなどでプレーして、昨年で解雇になり、つい先日、レッド・ソックスが契約したのであった。オープン戦などに参加していないので、ここで実践の勘を取り戻すために何試合かこなしてから、メジャーへ復帰するようだ。自分が日本で、メジャーリーグ中継を見ていた時の印象どおり、“スイングがゆっくりであるのに、打球が飛ぶ”というバッティングを見せてくれている。なんと、自分が見た3試合で10本ぐらいヒットを打っている。(1本塁打を含む)格の違いというものは、このようなことだなあと実感した。
 彼に話す機会があったので、聞いてみた。“イチローと一緒にプレーしてたよね?”“そうだよ。何年か一緒だったよ。”“彼は、いいやつでしょ?”“うん、とてもいいやつで凄い選手だよ。僕も彼からたくさんバッティングを学んだよ。”と言っていた。メジャーリーグで4番を打っていた、こちらでは、超一流の選手がイチローのバッティングからたくさん学んだと言ったのだ。彼の謙虚さも感動したけれど、イチロー選手のこちらでの信頼度や認知度の高さをあらためて感じた。パリーグ時代に同じ場所で仕事をしていた自分にとって、本当に誇りに思う。イチロー君がこちらで活躍している間に、是非ともメジャーに上がりたい、と強く決意した。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #8

36a6caaf.jpg●アメリカをなめたらいけません!
この仕事をしていると、いろいろとケガを負ってしまうことは、よくあることである。
今回のはなしは、ケガしたことは、本当に小さなことなのだが、いろいろと大変だったということを皆さんに知ってもらいたい。
 いつものように試合に行って、その日の担当は球審だった。試合も1人の打者を打ち取れば終了というところで、予定通り(アウトになって欲しいと願ってはいけません。)打者が内野ゴロを打って試合終了。もっていた試合球をホームチームに返すところで、ホームチームの監督から“もう1イニングだけ試合を続けて欲しい。もう1人投げさせたい投手がいるんだ。”と言われて渋々引き受けた。そして試合再開して1球目、投手と捕手のサイン交換の不手際で、その投球が自分の左手甲を直撃した。もちろん痛かったが、とりあえず試合を終わらせるために痛みをこらえて3人の打者がアウトになるまで続けた。本当であれば、9回で終えて今頃、車で帰っているところだったのに、好意でもう1イニングやったらこのような結果になったのだ。何とも納得がいかない気分であった。
 試合後、氷で冷やしながら帰ったが、かなり腫れていた。自分は、大丈夫だといったのだが、ちょうど我々のボスであるスーパーバイザーがいて、一応みせたら、“万が一の事があったら、手遅れになるから、一応病院でレントゲンを撮ってもらったほうがよい。”といわれて相棒のNateに病院まで連れて行ってもらった。時間が夕方6時ごろだったので、テレビドラマでもお馴染みの“ER”といわれる救急診療室に行った。テレビでみていたようにたくさんの職員の人たちがそれぞれの分担ごとに次々と回ってくるのであった。2時間ぐらいで、レントゲンを撮ってもらい、先生がそれを見て説明してくれた。幸い骨には、異常がなく2,3日腫れは残るが大丈夫であるといわれた。
 ほっと安心して、会計に行って、治療費の請求金額を聞いてびっくりした。何と$982,00 であった。(約10万円)レントゲンを撮って、先生に診断してもらい、固定する為のプラスチック製の物を手の甲に副えて、包帯してもらっただけである。会計の女性に“え!こんなに高いの!!”といったら、“ERに入ったらそれだけで、$300ぐらいなのよ。”と軽くいわれた。幸い、マイナーリーグ審判のための労災のような保険が適用されて、自己負担がなくて済むようだが、アメリカの医療費をなめたらいけないと実感させられた。
    

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #7

71de4807.jpg●メジャー審判との再会 2
 我々が滞在しているサラソタから車で約1時間のところに、試合でもいつも通っているフォート・マイヤーズというリゾート地があり、そこにカビーのコンドミニアムがある。彼には、家族と住んでいる家とは、別にこの地にコンドミニアムを購入して、春先のスプリングトレーニングの期間とフロリダ州のタンパとマイアミで試合があるときにこの“別荘”を使っているのだ。新築のコンドミニアムで、寝室が3つあり真ん中に大きなリビングルームとキッチンがある何とも羨ましい別荘である。
 リビングルームでビールを飲みながら歓談し、カビーが“食べてみて欲しい料理があるから今からいこう。”と言って連れていかれた。店に名前は、“The Gators”であった。何と”ワニ“である。フロリダでは、池がたくさんあり、ワニがいるということは、知っていたが、何と食べるとは。とりあえず、ワニの肉を揚げてあるものを食べたのだが、これがとてもうまいのであった。チキンのような食べ応えで、くせが全くないので日本人の舌にも合う食べ物であった。他にもいろいろワニ料理があったが、ワニフライで十分満足できた。
 その後、カビーのコンドミニアムに戻って、“クエステック投球判定システム”という、現在、メジャーリーグ10球場ぐらいに設置されている、ホームプレート周辺の何箇所かにレーダーをあてて、実際の投球がプレートのどの辺を通ってきたのかをコンピュ−タ−で解析し、画面上でその試合の全投球軌道を再現し確認できるシステムである。機械で測定したストライクゾーンと人間が判定したそれとの誤差を確認できるシステムなのだ。賛否両論のようだが、数年前からメジャーリーグでは、採用している。実際のカビーの球審時のデーターをみせてもらった。このシステムについては、後日詳しく報告するとして、カビーと会って、改めてメジャー審判になるという思いが、いっそう強くなったのであった。
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