今回の歩き直しではウォーキング中で初めて生の熊に遭遇しました。四年前に十和田湖畔をドライブ中に親子グマが前を横切っていったことはありましたが…。その前後の状況を振り返って見ました。

久しぶりの岩手県は東日本太平洋岸の各県の中でやはり起伏が一番きついエリアと再認識。
しかも、初日は岩手県も30℃超えの今年一番の暑さということも手伝って途中から軽く熱中症気味になってしまいました。

今回のコースで言うと堀内駅〜沢漁港を過ぎて白井海岸駅、そして、そこから熊と出会う可能性大と普代村のガイドマップにも記載のある宇留部山に入ると前半は急斜面が続き、暑さと共に余計にきつかったです。
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ただこの山に入るとコース表示を追いながらも、コース上に草木が生い茂り、各所で倒木が道を塞ぎ、何度もコースを見失ってしまいました。
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この山に入って半分を過ぎたあたりでしたが、完全に迷い込んでしまい200mに満たない山でしたが、このまま進むとしてコースが発見できいままに日が暮れると遭難?も想像されてきたので、もと来た方向も不安でしたがとりあえず目測で引き返すことにしました。

すると運よく20分程でしょうか?
見覚えのある潮風トレイルの札の下がっている箇所に行きつきました。
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行きついたのはよいのですが、そこから先が見当がつかないような状態です。この後、どちらに進めばよいのか、不安になりやむを得ず、今回の東北入りの前に連絡を取っていた普代村の方に電話をしてみました。
そこで、事情を話し、
「荒れていて、この札の先の方向が見当が付かない状況ですが、山を降りて普代の市街地に向かうとしたら方位磁石で南西方向に進めばなんとかなるということですよね?」
と聞きながら、ぐるりと周囲を見回した時です。

自分の立つ地点から(恐らく)進行方向ななめ上の斜面2〜300m先に速い速度で動く黒い大きな獣が見えました。

電話で話しながら
「あ!熊がいます!」
と話しながらも、どうしたらよいか頭の中がぐるぐるとまわり始めました。こんもりと丸っこい肥えた感じの2頭がどうやらじゃれあっている様子が見えます。

この先進む方向も心もとない。熊は進行方向の斜面の上方にいる。
ということから、もと来た道を引き返した方がいいだろうということで、熊にこちらを確認される前に立ち去ろうと急いで引き返すことにしました。

来るときは登り急斜面の連続であったため、戻る分には好都合でした。

後ろを振り返りながらも、しばらくして、先ほど入ってきたところの舗装路まで無事に戻ることができました。

幸い電話をしていた際中であったのも幸運でした。おかげで意外に落ち着いていることができました。スリルはありましたが…電話しながら熊避けスプレーの安全ピンを外しながら、接近してきた場合の状態に備えながらいましたが、あれが、コース上を歩いていて単純に独りでいた時だったなら、パニクってしまい進むべきか戻るべきかの判断も相当迷ったかもしれません。

今回は鈴がふたつ。それにラジオも最大ボリュームで歩いていましたが、どうやら昨今の熊には遠ざける効果はないようです。
地元の方によると、熊2頭のは親子だから余計に危なかった。じゃれていて気付かれなかったからよかったんだね、幸運だったよと話してくれました。

その後、宿泊施設の方にも教わりましたが、道標がいたるところで壊されているのは熊の仕業のようです。ペンキに熊の好む匂いがあるものがあって、それでかじったりするとか。

その後、道中でも注意してみてみましたが、方角を示す部分はほぼ壊されていました。柱部分は激しく引っ掻いたと思われる爪痕もあります。
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また、コース上には木の実の混ざったツキノワグマの糞も散見されます。

つまりコース上に日常的に熊が現れている状態であることが想像できました。

無知というのは怖いもので、三年前にも、北山崎から机浜。
そこから以南の休暇村陸中宮古を挟み、その先の浄土ヶ浜に至る遊歩道上の道標も同様だったことを思い出します。当時はこれは自然の風雪によるもの?又は人間のいたずらだとしたらひどいやつがいるものだ…なんて、ほぼ丸腰で独りでズカズカと歩いていましたが、思い返しますとあれも熊によるものだったのか…
となれば、この四年間歩いてきた中で全く出会う事がなかったのも奇跡的なことにも思い、今になって怖くなりました^^;

前述しましたが普代村役場から事前にいただいていた周辺ガイドマップによりますと、この熊に遭遇した宇留部山は「熊に遭遇する可能性大」と書かれていました。
可能性あります…ではなく可能性大…ということはかなりの確率である表現でもあり、それもあって鈴の増強と強力タイプの熊避けスプレーを事前準備して臨みました。
今回の事や、この三日間で宿泊施設関連の方々のお話しを聞いて、特にこの岩手県エリアに関しては、鈴は当然のこととして、熊避けスプレーも「持っていた方がベター」というレベルではなく【マストアイテム】とすべきだと思いました。
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鈴やラジオで遠ざけ効果がないとなれば、丸腰同然です。

私も手にスプレーを構えた段階で大幅に安心感を覚えました。少人数や単独の場合には持たないなら山には入らないくらいのレベルだと思います。
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帰りの日に利用したタクシーの運転手の方は「自分等が子供の頃は、街から見える範囲の山には熊なんていなかった。今は街中に平気で出てくるから」と教えてくれました。なので鈴やラジオでは効果なしもなるほどという感じです。
潮風トレイルと一口に言っても北から南でかなり趣も違います。海沿いながらもダイナミックな海と山の大自然を満喫できるこのエリアは、その魅力を楽しむためにも万全なる準備を以て臨むべきだなぁと今回痛感した次第です。
単独の山中行…少し怖くなりました(^_^;)))