8d7d9a95.jpg去年の春、我が家に二本の木がやってきました。
白梅と山茶花。
いつも買い物に歩く通り道にあって、特に梅の木は毎年花が咲くのを楽しみにしていた古木でした。このブログにも時々登場させたこともありました。それが去年はあまり花をつけず心配していたのですが、花が終わって間もなく「撤去」の札が付けられていました。見つけた時、ショックで、なんとか助けてあげたくて、近くのお店の方に聞いたところ区の土木課に連絡することを勧めてくれました。聞けば街路樹を柳に統一するのに伴って撤去するとのことでした。
早速、その区の土木課に連絡をすると梅の木を譲って下さるとのこと。撤去の日に取りに行くことになりました。その後見に行ってみると梅の枝に赤いテープが付けられ「移植」の文字が。ひとまず安心しましたが、よく見ると隣に山茶花か椿と思しき木が、仲良く手を繋ぐように枝を伸ばしているのが見えました。見ているうち、引き離すのが可哀想になってきて、翌日また土木課に連絡すると、その木も撤去の対象なので頂けることになりました。
ただ困ったのは運搬の手配や植える場所。どうしてよいかわからないまま日にちが過ぎ、いよいよ植え替え作業の日。とにかく、なんとしても運びますと言おうと引き取りに行くと二本の木は既にトラックに積まれて保管場所に行くところでした。作業の方のところに行くと、ちょうど作業が終わったから近くなら運びましょうと、有難いお言葉。余計な仕事を増やす上に、しかも我が家は隣の区。にもかかわらず皆さん快く運んで下さったのでした。申し訳なく思っていたら、引き取り手がある方が有難いから、と言ってくれたのでした。
丁寧に根巻きされ運ばれた木達は、その後大工さんの手で大きな植木鉢に収まりました。
地に植えられなくて可哀想でしたが、事情を知ったご近所の方々に気に掛け、声を掛けて頂いて、二本とも元気に育ち「新居」で無事初めての春を迎えることができました。山茶花か椿か分からなかった木は去年の晩秋に真っ白な八重の花を沢山咲かせ山茶花と判明。梅はだいぶ歳をとっていそうなので、花が咲かなくても余生を静かに送らせてあげられたらと思っていたのですが、小さな蕾を幾つかつけてくれました。
私も二本の木を見上げるのが、すっかり日課になりました。

助けて下さった皆様、温かく見守って下さった皆様、本当にありがとうございました。
神田川を渡って越してきた花の木たちは、この地で元気にしています。


写真は昨年の晩秋、花を咲かせた時の山茶花です。