前回、自分の体験上では病院も行政での相談も、
ほとんど力になってもらえなかったという旨を記載しました。

ただ病院は病院でも、そこで定期的に開催されていた家族会は
とても有意義なものでした。

毎回テーマが決まっていて、その内容でのビデオなどを見て
そのあと、参加者の方々のフリートークというか、座談会というか。
セラピーの場であるので、言いっぱなし、聞きっぱなしが原則。
一切、ここでの話題は、ここだけのもの…というのが、鉄則です。
…という事なので、具体的な事などは書きませんが
この家族会に辿り着くというのが、どれだけ家族の方にとっては
大切なことだな…と痛感したので、様子だけお伝えしたいと思います。

ご参加される方々は、大体にして依存症の夫を持つ妻…という方が
多いようでしたが、中には逆に妻が…という方もいれば、子供が
兄弟が、母が…という方もいらっしゃいました。

初めて参加した時、皆さんの語る姿を見て、実はとてもショックを受けました。

…というのは、


皆さん、とてもつらそうな現実を語られるのですが

でも、この場では、とても明るく話されている…
ように見えます。

「もう、むちゃくちゃにしてやろうか!と思ったんですよ」
とか、楽しそう…と言っては語弊があるかもしれませんが
お互いに理解しあっている仲間に対して気兼ねなく
【今】の自分の心情を語っておられる、ように見えました。

皆さん、帰れば変わらぬ現実が待ち受けているのに
ここに来れば、とにかく自分の事が理解してもらえる…

精神的に開放されている…

その一心で、やっとの想いで家から、向かってこられる
というような方もいらっしゃるようでした。

私が感じたのは、
同じような苦しみを持たれている方は、自分だけではないんだ…
自分よりもっと大変な方もいる…
これまでは、自分だけ、我が家だけの事だと思っていたのが
そうではなかったのか…
ここにいる方々はみんな一緒なんだ…
という事でした。

もっと早く母親をこの場に連れてきてあげたかった。
一番、そのつらさを何十年も一身に受け止めてきた母でしたが、
解決されないながらも、同じような苦しみをもつ方々との
この空間に、連れてきたかった。

そうすれば、どんなにか精神的には楽になれたのかもしれない…
と感じました。

ただ気が付いたのは母が亡くなってしまった後でした。

この後、家族会や断酒会…と言われる自助グループに通ってみました。

私にとってはとても勉強にもなり、励みにもなりました。


ただ、ここに辿り着くまでが長かったです。


このことから、ご家族の方々をサポートしていけるように
なれたらよいなぁ…と感じるようになり、カウンセラーを目指してみたい
と思うようになったわけです…



しかし、この後に選んだ、学び先が大失敗でしたが…

今、心理関係はブームです。

内閣府認証なんとかかんとかという資格(みたいなもの)が
多数できていますが、安易に乗っからない方がいいです。
実体は株式会社の一事業部だったりするのが、
学校法人でもないのに理事長やらなんやらと表記していたり…

後から考えると、胡散臭いところはいっぱいあったのですが…
その当時は、迷いがありませんでした…
飛んで火にいるなんとやら。

学ぶ際にはしっかり調べるべきですね…

最後は余談です(^_^;)