皆様

アメリカ・マイナーリーグ審判の平林です。お忙しくお過ごしのことと存じますが、お元気でしょうか?僕のほうは、シーズンの3分の1があっという間に終わり、ダブルAでのシーズンを順調に過ごしています。ただ、身体の疲れは溜まってきているようで、トレーニングや睡眠時間を少し変えていき、乗り切ろうと思っています。同じ日本人審判として1Aで頑張っていた井上君が、打球を数回顔面に受けて、脳震盪を起こし、完治しないので、帰国することになりました。防ぎようがないことですが、未然に防げることは最大限に気をつけて、シーズンを乗り切りたいと思います。

先日は、久しぶりに560マイル(約896キロ)の移動をしてきました。約8時間のドライブになります。ナイト・ゲームの試合後に移動し、朝方に目的地に到着します。このような移動が、少し頻繁にあるので、体調管理には十分に気をつけていきたいと思います。しかも、今日から20
日間は休みがありません。前半戦のヤマだと思っています。特に気を引き締めて頑張っていきます。

今日の試合では、スピードガンの表示が時速100マイル(約160
キロ)を超えている投手を見ました。(塁審でしたが。)多少、スピードガンの表示がいい加減なところがあったにせよ、やはり見た目は、かなり速いです。90マイル以上で投げる投手はたくさんいます。このようななかから選ばれていくメジャーの投手たちの平均的な球速があるのはうなずけます。ダブルAクラスだと、この速さプラス変化球で勝負してきます。球審をしていて判定のしがいがあります。良いタイミングでの投球判定がより必要になってきます。しっかりとこの技術を習得していきたいと思います。
まだまだ、シーズンは3分の2も残っています。1試合1試合を大切な修業の場として頑張っていきたいと思います。やはり異国で働くための、一番の敵は、”寂しさ”のようです。皆さんの励ましのお言葉が、一番の薬です。

それでは、またご報告いたします。

ノースキャロライナ州ラレイにて