さて元気座職人との出会いシリーズ第三弾、今回は、【歌舞伎俳優 六代目 中村松江さん】です。

実は、松江さんとの出会いは、
國學院大学の同窓…ということになります。

出会いシリーズ第二弾でご紹介した【審判 平林岳さん】もそうですし、
元気座に名を連ねていただいている【落語家 三遊亭遊吉師匠】
【舞踊家 花川梅朝さん】もいわゆるご学友ってことになります。
國學院大学は職人の宝庫?ってことなんでしょうかね。

ということで、松江さんとは学部は違いましたが、ご学友です。

では中村松江さんとのエピソードへ!
<.Ω.>【学生の頃】
とは言っても、学生の当時は友人の友人の友人という感じで時たま顔を合わすうちに、何気に話を交わすようになった。
確か百貨店のバイトでも時折、顔を合わせていたような気がする。

しかしながら当時は、彼が歌舞伎俳優という分野の人物であった…
なんてことは全く知らないでいた。日ごろから和服でキャンパスをうろついていた…とかなら、連想もしたかもしれないが、どちらかといえば、顔つきもいかにも和風ってわけでもないし、服装は大体、白っぽいカーディガンを羽織っていたようなそんな印象が記憶にある。

クラスも違えばサークルなども同じというわけでもないので、学生時代そのものに
さほど語るべきエピソードがあるわけではない。
やはり卒業後は接点もなくなっていた。

<.Ω.><.Ω.>【再会】
いつ頃だっただろうか?平成でいえば7、8年くらいだっただろうか。
麹町の銀行で窓口で呼ばれるのを待っていた。
そうすると、懐かしく見覚えのあるお顔とばったり!

しかしまたしてもダークスーツにネクタイ姿だ。

おやおや久しぶり!今、何やってんの?と聞けば
「歌舞伎役者」と言う。

☆!△?〇〜?か…カブキ!?

と、差し出す名刺には
【歌舞伎俳優 中村 玉太郎(当時)】
と書かれていて

ほ、ほんまかいな?
え、い・いつから…?なんて転職サイトで見つけてなるような世界じゃないし、
し、し、知りませんでした!

と、言葉もなくいたところ、
「まぁ、時間もないので、また改めてゆっくりと…」
というような言葉を残し、ダークスーツにネクタイ姿の歌舞伎俳優は普通の歩き方で銀行を去っていきました。

そうか。麹町の銀行でしたが、半蔵門のほど近く。国立劇場近いもんね。

その後、元気座などでの交流が深まり、時折鑑賞会を開催させてもらったり…。

いわゆる伝統芸能の世界に身を置きながらも、普段はロックや映画をこよなく愛する現代風の青年…なにやら3月8日はお誕生日だったそうです。おめでとうございます!…青年改めいよいよ中年男性なのであった。

<.Ω.><.Ω.><.Ω.>

そのうちまた鑑賞会、企画させていただきたいです。宜しくお願いします。