54045a83.jpg●フロリダステートリーグ(1A)
 自分たちは、これから6月下旬にルーキーリーグがスタートするのだが、もうほとんどのマイナーリーグは、4月に始まっている。ここサラソタにも1Aのチームがあり、我々も先輩審判達の仕事をみて勉強させてもらう。2人制で審判をするなかでは、最高レベルである。こまかい動きやフォーメーションなどとても参考になり、2人で審判をするために必要なテクニックを学ぶための一番良い”教材”がそこにあるのである。
 さて、審判については、本当にためになる事ばかりなのだが、球団のプローモーションなどを見るのも非常に勉強になる。ここサラソタレッズでは、イニングの合間に観客のなかから何人か選び、ゲームに参加してもらい、勝った人に、そのゲームのスポンサーになっている会社やお店が提供している商品を渡すのである。
 ストライクコンテスト 大きいベニヤ板に30センチほどの穴が空いていて、そこにボールを投げ入れれば良いのである。入れば商品がもらえる。地元のスポーツ用品店がスポーンサーである。1回に2人のこどもが参加している。
 ゴルフアプローチコンテスト カップに立てる三角の旗をフィールドに立ててそこにゴルフクラブでボールをアプローチしてもらい。旗に近いほうの人が勝者となる。地元のゴルフコースがスポンサーになっている。大人1人と子供1人が参加し競うのである。(勿論、こどもには、ハンデがある。)
 ダイヤモンド半周競争 前出の2つは、ホームチームのダッグアウト前で行なっているのだが、この競技だけは、ダイヤモンド(内野)を使っている。2人の子供が2塁ベースからスタートして、1人は1塁経由、もう1人は3塁経由でホームベースがゴールなのである。ただし、2人とも1,3塁でサラソタレッズのシャツを着て、ヘルメットをかぶってから、ゴールを目指さなければならないのだ。この着替えの早さで勝負がきまる。小さい子供達が参加し、見ていてとても微笑ましい。イニングの合間に楽しめる、とても簡単で良いイベントだと思う。
 このように、地元企業がスポンサーでお金をかけずに、イニングの合間に観客に楽しんでもらうためのイベントをどこのチームでも工夫して行なっているようだ。良いイベントだと評価されると、親チームのメジャーの試合でも採用されるそうだ。これから、自分もいろいろな場所にいって、もっといろいろなイベントを見ていきたい。