職人倶楽部 元気座

自らの世界を探求し歩みつづける“職人”たちのページです! その他、管理人のよもやま話も混ざります(^_^;)ご了承ください。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #6

8d6fa7fc.jpg●メジャー審判との再会 1
我々が現在滞在しているサラソタから車で45分ぐらいの場所に、メジャーリーグ タンパベイ デビルレイズの本拠地トロピカーナフィールドがある。やはり、メジャーの審判を目指す者にとって生でメジャーの試合を観る機会があるということは、とてもうれしいことである。日程と審判の誰がその試合を担当するのかを調べて、もし知っている人が来るのであれば、チケットをお願いして観に行く事ができる。幸い6日の試合で来る審判の中に自分の知り合いが入っていたので何とか連絡がとれて、観戦することができるようになった。
その知り合いの名前は、Feildin Culbreth 通称Cubby(カビー)、彼とは、始めてアメリカで審判をした1992年に知り合った。当時カビーは、3A Pacific Coast League で自分は、Rookie Arizona Leagueに在籍していて、アリゾナ州 フェニックスの地で、新人だった我々は、3Aの試合がフェニックスであるたびに見学に行き、試合後によく飲みに連れて行ってもらっていたのだ。その彼に13年ぶりに連絡をとったのだ。すぐに返事があり、前日の5日がオフ(休み)なので、彼のコンドミニアムに仲間も連れてビールでも飲みにこないか?と快く誘ってもらったのだ。一緒にここでがんばっている仲間は、5人(自分も含め)で皆プロの審判として1,2年目の“ひよこ”なので、メジャー審判の家に招待してもらえることに大喜びだった。
知り合いといっても、いつもお世話になってばかりいた人。そんな彼にこちらから無理にお願いしているにも関わらず、本当にいろいろと気を遣ってもらってしまった。13年前と変わらぬカビーがそこにいた。本当に再会できてうれしかった。
(写真のピネラ監督のすぐ左に写っている審判が”カビー”審判。)

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #5

cca82f03.jpg●メジャーリーガー 
Extended Spring Training には、メジャーを含めた3A,2A,1Aの選手たちのなかで
ケガなどで戦列をはなれていた選手たちが、リハビリのためにここで調整してから復帰するケースがよくある。自分がいるサラソタにもそのような選手が何人かいる。
  Justin Morneau彼は、ミネソタツインズの若き4番打者で、昨年よりレギュラーになったカナダ出身の選手である。4年前には、この地のルーキーリーグ ガルフ・コーストリーグでプロとしてのキャリアをスタートさせた選手である。彼が、ここでリハビリをしていた訳は、開幕2戦目で頭部に死球を受けて、検査などを受けてメジャーで復帰するためにここで調整していたのだ。ちょうど彼の調整の最後の日に、自分がその試合の球審を担当した。ここでは、メジャーに比べて少しストライクゾーンが広い。自分もその日、彼の打席でもいつものゾーンでアウトコース(打者から遠い場所)の投球をストライクとコールした。メジャーに比べたら少し広いストライクゾーンでのストライクであった。彼は、全く動かずに見逃した。次の投球も同じようなコースへ投球され、その球を綺麗にレフト前に運びヒットとした。さすがメジャーの中軸を打つ打者だなあと感じた。審判のストライクゾーンに合わせて自分のバッティングがしっかりできていたのである。
 ちなみに、翌日彼はメジャーの試合に復帰し、ホームランと2塁打をしっかりと打っていたのだ。メジャーのスタープレーヤーが普通にルーキー選手達と一緒にプレーしている光景がなぜかとても新鮮に自分の目には、映ったのであった

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #4

●Extended Spring Training とは? 
   自分が現在参加している”Extended Spring Training”について少し説明しよう。マイナーリーグには、たくさんのレベルがあることは、前回説明したが、自分がスタートを切るルーキーリーグという最下部にあるレベルのシーズンのスタートは、6月下旬なのである。そのため、現時点では、まだシーズンがスタートしていないのである。これは、学校の始まる時期が日本と違っているためだと思われる。アメリカの卒業は、5月で新学期の始まりが6月なのです。これにあわせてドラフト会議は、5月の終わり頃にあり、ルーキーリーグのシーズンスタートも6月下旬になっているのである。
 このことからもわかるように、アメリカでは、卒業したてのルーキー達に、いきなりメジャーで活躍するというようなことを始めから期待していないのである。プロ野球の世界に入ったら、その時期に身につけるべきことを各レベルでじっくりと鍛えることができるという、底辺の広いアメリカだからできることの一つであろう。
 Extended Spring Training(期間が延長されたスプリングトレーニング)では、6月に開幕するルーキーリーグでプレーする予定の選手たち練習の場であるのと同時に、プロ野球選手としてプレーしようと挑戦している選手たちのテストの場でもあるのである。そしてもう1つの目的として、メジャーも含めた上のクラスで活躍する選手達の調整の場としても利用されている。
 使用する球場も、各球団がスプリングトレーニングで使う施設をそのままつかっているのだ。それなので、現在このExtended Spring Trainingをスプリングトレーニングを通常行なうフロリダの4箇所(Lakeland,Tampa,Sarasota,St.Lucie)とアリゾナの2箇所(Phoenix,Tucson)で実施されている。
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オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #3

12d0f8f1.gif●2人だけで審判をする。
アメリカマイナーリーグでは、レベルによって審判員の人数が違う。1番下のルーキーリーグとその上のシングルAクラスでは、2人で全てを判定しなければならない。その上のダブルAとトリプルAでは3人、メジャーリーグで始めて4人の審判で判定できるようになる。
当然、2人で判定するということは、1人の責任分担が増えるということになる。運動量もかなり激しい。かなり大変である。しかし、2人で審判をすることを経験することによって審判として必要な能力が必然的に鍛えられるのである。メジャーの審判を目指す我々にとって必ず通っていかなければならない“試練の場”ということになるであろう。
まず、球審を担当する頻度が非常に高く、メジャーに上がるまでに経験できる実践の数(球審を担当する試合数)が全く4人で審判をする場合と違ってくる。現在も2日に1度のペースで球審をしているので、39歳の自分の身体には、少々こたえる。せっかく与えられた実践の機会を無駄にしないように毎試合集中して球審をしていきたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #2

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●2年ぶりのプロ野球での審判

今日は、2002年末にパシフィック
リーグ審判を退職してから、2年間の浪人生活を経ての、久しぶりにプロ野球で
の審判をする日であった。来る予定がなかった我々審判のスーパーバイザーが自分達の試合を見に来た。ちょっと驚いたが、とて
も気合が入った。集中することだけを考えて球審をしたので、とても良い感じで1試合できた。スーパーバイザーの評価もとてもよかった。“スタンスや身体の向きなどよくできていた。特にストライクゾーンが安定していたのが良かった。”2,3塁間のランダウンプレーのカバーに行くのが遅れた事があったが、自分自身でも納得できる試合であった。野球では、やはり打者がどんどん打っていくことや投手も間をあけずにどんどん投げてくるところが、特に日本の野球と違い、とても気持ちよく仕事ができる環境であるのだなあと強く感じた。投手は大体140キロ前半ぐらいで、自分の持ち球でどんどん攻めてくるようだった。野手の肩が良く、遊撃手が無理な体勢から1塁へ送球してアウトにしていた。捕手が投球の判定に対して全く反応しないということなど日本の捕手も見習って欲しいところだ。試合後にスーパーバイザーがフィールドで基本重要事項をひととおり説明し、その後試合中に撮っていたビデオを見せてアドバイスをもらった。このことにより、次回以降に自分で注意しなければならないことが明確になった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #1

11c9fd1f.jpg●〜アメリカプロ野球で復職できる喜びを感じた日〜
4月11日に日本を発って、12日に今回参加する“Extended Spring Training”(注1)関係者が集まった打ち合わせのためにピッバーグパイレーツのキャンプ地ブラデントンに立ち寄った後、我われ審判員の滞在地 −フロリダ州サラソタ− に到着した。ミーティングでスケジュールや取り決め事項などを確認し、13日より6月11日まで48試合をジャッジできることになった。
(注1)6月から始まるルーキーリーグの選手たちのためにある、期間を延長して実施されるオープン戦

パ・リーグを退職してから2年ぶりにプロ野球の審判をする13日は、ボルチモア・オリオールズのキャンプ地であるサラソタの”Buck O’Neil Complex”でオリオールズ対パイレーツの球審を担当した。広大な敷地のなかには野球場が5面もあり、2チームが練習用と試合用として実に3面を贅沢に使っているのだ。この時期は、既に他のクラスのマイナーリーグはスタートしていることもあり、このように贅沢に使えるのだ。
しかし、アメリカのマイナーリーグチームと日本の2軍チームとを比べて、練習施設の充実度の違いを感じさせられた。“このようなところで練習や試合ができたら、のびのびとプレーできるようになるのだなぁ”と納得してしまうのであった。ちなみに球場施設のすぐ隣には見渡す限り牧場が続き、牛や馬達が目の前でのんびりと食事をしていた・・・。

球場に到着してから、ロッカールームで真っ先に審判は“Rub baseballs”という仕事がある。それは、試合で使うボールに泥をつけてこする作業だ。ミーティングの時に渡された特別な泥に水を少し混ぜて、手のひらで広げ、それを両手でボールとこすりあわせる。これで、真新しいボールの光沢を取り除いて投手の指になじみやすくするのだ。日本では砂を使っていたので、この作業にいたっては、11年ぶりにやったことになる。試合前にやる作業なので普段はとてもわずらわしいのだが、さすがにこの日は、懐かしさも重なりとても楽しく感じた。
同時に、『アメリカのプロ野球で再び審判ができる喜びを実感した瞬間でもあった。』

これが「ボールの光沢を消すための泥」
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”Rub Baseballs"をやっている現在の相棒”Nathan Hall(20)”
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