職人倶楽部 元気座

自らの世界を探求し歩みつづける“職人”たちのページです! その他、管理人のよもやま話も混ざります(^_^;)ご了承ください。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A. #11

7fed4a6e.jpg●アメリカ野球
 先日、テレビでメジャーリーグの試合を観戦していたのだが、こんなことがあった。今季より、ドジャースでがんばっている中村選手(現在は3Aで調整中)が出場していた。試合は、終盤で2−0ぐらいでドジャースがリード。中村選手が3塁を守っていた。無死満塁。打者がサードへゴロを打った。中村選手は、ゴロを捕球後すぐにホームへ送球して走者をアウトにした。この日本では、普通のプレーにテレビで解説をしてた元メジャーリーガーが散々中村選手のプレーを批判していたのだ。その後、運悪く、相手の攻撃が続き、逆転され、ますます解説者が中村選手のプレーへの批判を強めていった。
 アメリカでは、1点取られても、まだリードしているのなら、1つでもアウトを多く取るという選択をするであろう。できるだけ、早く守備を終えて、もっと点数をとるということに価値感があるのだ。日本では、点数を守るという考えが確かに強いと思う。このあたりが、日本とアメリカの野球に対しての考え方の違うところのひとつである。それにしても、そこまでいうかというぐらい何度も批判していたが、この辺もアメリカと日本の野球中継の見せ方の違いなのかと感じた。自分は、結果論であまり選手を批判するような解説は好きではない。中村選手よ、早くメジャーに上がって、この解説者を見返してやれ!

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #10

8a4293e8.jpg●久々の休み。
アメリカの野球界では、もともと休みが少ない。例えば、マイナーリーグのフルシーズンでは、140試合を5ヶ月でこなす。150日で140試合ということは、5ヶ月間で10日休みという計算になる。月に2回、2週間に1度という頻度である。日本では、最低 でも月に8日(週休2日)ぐらいでは、休めた。この辺の、スケジュールに対しての考え方は、かなり違うようだ。
今回参加している、オープン戦では、5人の審判が1日2試合(審判は、4人必要)をこなす。1人が休める計算である。通常、5日に1度休みが取れる。これは、アメリカ野球界では、かなり楽なスケジュールだと思う。
ところが、何か起れば、皆でカバーしなければならない。例えば、誰かがケガをしたり、家族に不幸が起ったり、突然他のリーグ(1A,2A,3Aなど)の審判が辞めたりということが起りえるケースである。
このオープン戦は、フロリダのサラソタの他にレイクランド、タンパ、ポート・セントルーシーでも行なわれている。そして、今回始めに、ポート・セントルーシーでケガ人が出て、我々のなかから1人そこへ審判を貸すことになり、我々サラソタの審判の休みがなくなることになった。幸いケガを負った審判も3日程で復帰したので、すぐに戻ってきたのだが、今度は、タンパで家族に不幸が起った審判がいて、又我々から助っ人を出すことになり、我々の休みが再びなくなったのだ。1週間ほどで、その審判が戻ってきた。さあ、休みが復活すると喜んでいた矢先に、我々審判のボスであるスーパーバイザーから連絡があり、1Aの審判が、突然辞めたので、レイクランドにいた審判が昇格することになり、レイクランドで審判が足りなくなり、サラソタから貸し出すことになった。これで、又休みがなくなるのであった。昨日、やっと今季から審判になった新人1人をサラソタへ派遣してもらったので、自分の休みが、明日やっと回ってきそうだ。実に19日ぶりになる。(又、何か起るかもしれないが・・・。)
アメリカでは、いろいろな事が、自分のまわりで起り、それに対していちいち考えていたらやっていけないのである。そのような、状況の変化に影響されることなく、自分のやるべきことをひたすらやり続けなければ、アメリカ野球界での成功はあり得ないということを実感したのであった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #9

3beb7016.jpg●ある元メジャーリーガー
今日、自分がサラソタ(滞在先)から車で1時間かけてフォート・マイヤーズというレッド・ソックスの球場行って、レッド・ソックス対ツインズの試合に行ってきた。そこで、ある有名なメジャーリーガーに会ったので、その事をお話ししよう。
 彼の名前は、ジョン・オルルッド。日本のかたは、イチローと一緒にマリナーズでプレーしていた一塁手で、いつもヘルメットをかぶって守備していた選手といえば、思い出すだろう。その後、ヤンキースなどでプレーして、昨年で解雇になり、つい先日、レッド・ソックスが契約したのであった。オープン戦などに参加していないので、ここで実践の勘を取り戻すために何試合かこなしてから、メジャーへ復帰するようだ。自分が日本で、メジャーリーグ中継を見ていた時の印象どおり、“スイングがゆっくりであるのに、打球が飛ぶ”というバッティングを見せてくれている。なんと、自分が見た3試合で10本ぐらいヒットを打っている。(1本塁打を含む)格の違いというものは、このようなことだなあと実感した。
 彼に話す機会があったので、聞いてみた。“イチローと一緒にプレーしてたよね?”“そうだよ。何年か一緒だったよ。”“彼は、いいやつでしょ?”“うん、とてもいいやつで凄い選手だよ。僕も彼からたくさんバッティングを学んだよ。”と言っていた。メジャーリーグで4番を打っていた、こちらでは、超一流の選手がイチローのバッティングからたくさん学んだと言ったのだ。彼の謙虚さも感動したけれど、イチロー選手のこちらでの信頼度や認知度の高さをあらためて感じた。パリーグ時代に同じ場所で仕事をしていた自分にとって、本当に誇りに思う。イチロー君がこちらで活躍している間に、是非ともメジャーに上がりたい、と強く決意した。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #8

36a6caaf.jpg●アメリカをなめたらいけません!
この仕事をしていると、いろいろとケガを負ってしまうことは、よくあることである。
今回のはなしは、ケガしたことは、本当に小さなことなのだが、いろいろと大変だったということを皆さんに知ってもらいたい。
 いつものように試合に行って、その日の担当は球審だった。試合も1人の打者を打ち取れば終了というところで、予定通り(アウトになって欲しいと願ってはいけません。)打者が内野ゴロを打って試合終了。もっていた試合球をホームチームに返すところで、ホームチームの監督から“もう1イニングだけ試合を続けて欲しい。もう1人投げさせたい投手がいるんだ。”と言われて渋々引き受けた。そして試合再開して1球目、投手と捕手のサイン交換の不手際で、その投球が自分の左手甲を直撃した。もちろん痛かったが、とりあえず試合を終わらせるために痛みをこらえて3人の打者がアウトになるまで続けた。本当であれば、9回で終えて今頃、車で帰っているところだったのに、好意でもう1イニングやったらこのような結果になったのだ。何とも納得がいかない気分であった。
 試合後、氷で冷やしながら帰ったが、かなり腫れていた。自分は、大丈夫だといったのだが、ちょうど我々のボスであるスーパーバイザーがいて、一応みせたら、“万が一の事があったら、手遅れになるから、一応病院でレントゲンを撮ってもらったほうがよい。”といわれて相棒のNateに病院まで連れて行ってもらった。時間が夕方6時ごろだったので、テレビドラマでもお馴染みの“ER”といわれる救急診療室に行った。テレビでみていたようにたくさんの職員の人たちがそれぞれの分担ごとに次々と回ってくるのであった。2時間ぐらいで、レントゲンを撮ってもらい、先生がそれを見て説明してくれた。幸い骨には、異常がなく2,3日腫れは残るが大丈夫であるといわれた。
 ほっと安心して、会計に行って、治療費の請求金額を聞いてびっくりした。何と$982,00 であった。(約10万円)レントゲンを撮って、先生に診断してもらい、固定する為のプラスチック製の物を手の甲に副えて、包帯してもらっただけである。会計の女性に“え!こんなに高いの!!”といったら、“ERに入ったらそれだけで、$300ぐらいなのよ。”と軽くいわれた。幸い、マイナーリーグ審判のための労災のような保険が適用されて、自己負担がなくて済むようだが、アメリカの医療費をなめたらいけないと実感させられた。
    

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #7

71de4807.jpg●メジャー審判との再会 2
 我々が滞在しているサラソタから車で約1時間のところに、試合でもいつも通っているフォート・マイヤーズというリゾート地があり、そこにカビーのコンドミニアムがある。彼には、家族と住んでいる家とは、別にこの地にコンドミニアムを購入して、春先のスプリングトレーニングの期間とフロリダ州のタンパとマイアミで試合があるときにこの“別荘”を使っているのだ。新築のコンドミニアムで、寝室が3つあり真ん中に大きなリビングルームとキッチンがある何とも羨ましい別荘である。
 リビングルームでビールを飲みながら歓談し、カビーが“食べてみて欲しい料理があるから今からいこう。”と言って連れていかれた。店に名前は、“The Gators”であった。何と”ワニ“である。フロリダでは、池がたくさんあり、ワニがいるということは、知っていたが、何と食べるとは。とりあえず、ワニの肉を揚げてあるものを食べたのだが、これがとてもうまいのであった。チキンのような食べ応えで、くせが全くないので日本人の舌にも合う食べ物であった。他にもいろいろワニ料理があったが、ワニフライで十分満足できた。
 その後、カビーのコンドミニアムに戻って、“クエステック投球判定システム”という、現在、メジャーリーグ10球場ぐらいに設置されている、ホームプレート周辺の何箇所かにレーダーをあてて、実際の投球がプレートのどの辺を通ってきたのかをコンピュ−タ−で解析し、画面上でその試合の全投球軌道を再現し確認できるシステムである。機械で測定したストライクゾーンと人間が判定したそれとの誤差を確認できるシステムなのだ。賛否両論のようだが、数年前からメジャーリーグでは、採用している。実際のカビーの球審時のデーターをみせてもらった。このシステムについては、後日詳しく報告するとして、カビーと会って、改めてメジャー審判になるという思いが、いっそう強くなったのであった。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #6

8d6fa7fc.jpg●メジャー審判との再会 1
我々が現在滞在しているサラソタから車で45分ぐらいの場所に、メジャーリーグ タンパベイ デビルレイズの本拠地トロピカーナフィールドがある。やはり、メジャーの審判を目指す者にとって生でメジャーの試合を観る機会があるということは、とてもうれしいことである。日程と審判の誰がその試合を担当するのかを調べて、もし知っている人が来るのであれば、チケットをお願いして観に行く事ができる。幸い6日の試合で来る審判の中に自分の知り合いが入っていたので何とか連絡がとれて、観戦することができるようになった。
その知り合いの名前は、Feildin Culbreth 通称Cubby(カビー)、彼とは、始めてアメリカで審判をした1992年に知り合った。当時カビーは、3A Pacific Coast League で自分は、Rookie Arizona Leagueに在籍していて、アリゾナ州 フェニックスの地で、新人だった我々は、3Aの試合がフェニックスであるたびに見学に行き、試合後によく飲みに連れて行ってもらっていたのだ。その彼に13年ぶりに連絡をとったのだ。すぐに返事があり、前日の5日がオフ(休み)なので、彼のコンドミニアムに仲間も連れてビールでも飲みにこないか?と快く誘ってもらったのだ。一緒にここでがんばっている仲間は、5人(自分も含め)で皆プロの審判として1,2年目の“ひよこ”なので、メジャー審判の家に招待してもらえることに大喜びだった。
知り合いといっても、いつもお世話になってばかりいた人。そんな彼にこちらから無理にお願いしているにも関わらず、本当にいろいろと気を遣ってもらってしまった。13年前と変わらぬカビーがそこにいた。本当に再会できてうれしかった。
(写真のピネラ監督のすぐ左に写っている審判が”カビー”審判。)

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #5

cca82f03.jpg●メジャーリーガー 
Extended Spring Training には、メジャーを含めた3A,2A,1Aの選手たちのなかで
ケガなどで戦列をはなれていた選手たちが、リハビリのためにここで調整してから復帰するケースがよくある。自分がいるサラソタにもそのような選手が何人かいる。
  Justin Morneau彼は、ミネソタツインズの若き4番打者で、昨年よりレギュラーになったカナダ出身の選手である。4年前には、この地のルーキーリーグ ガルフ・コーストリーグでプロとしてのキャリアをスタートさせた選手である。彼が、ここでリハビリをしていた訳は、開幕2戦目で頭部に死球を受けて、検査などを受けてメジャーで復帰するためにここで調整していたのだ。ちょうど彼の調整の最後の日に、自分がその試合の球審を担当した。ここでは、メジャーに比べて少しストライクゾーンが広い。自分もその日、彼の打席でもいつものゾーンでアウトコース(打者から遠い場所)の投球をストライクとコールした。メジャーに比べたら少し広いストライクゾーンでのストライクであった。彼は、全く動かずに見逃した。次の投球も同じようなコースへ投球され、その球を綺麗にレフト前に運びヒットとした。さすがメジャーの中軸を打つ打者だなあと感じた。審判のストライクゾーンに合わせて自分のバッティングがしっかりできていたのである。
 ちなみに、翌日彼はメジャーの試合に復帰し、ホームランと2塁打をしっかりと打っていたのだ。メジャーのスタープレーヤーが普通にルーキー選手達と一緒にプレーしている光景がなぜかとても新鮮に自分の目には、映ったのであった

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #4

●Extended Spring Training とは? 
   自分が現在参加している”Extended Spring Training”について少し説明しよう。マイナーリーグには、たくさんのレベルがあることは、前回説明したが、自分がスタートを切るルーキーリーグという最下部にあるレベルのシーズンのスタートは、6月下旬なのである。そのため、現時点では、まだシーズンがスタートしていないのである。これは、学校の始まる時期が日本と違っているためだと思われる。アメリカの卒業は、5月で新学期の始まりが6月なのです。これにあわせてドラフト会議は、5月の終わり頃にあり、ルーキーリーグのシーズンスタートも6月下旬になっているのである。
 このことからもわかるように、アメリカでは、卒業したてのルーキー達に、いきなりメジャーで活躍するというようなことを始めから期待していないのである。プロ野球の世界に入ったら、その時期に身につけるべきことを各レベルでじっくりと鍛えることができるという、底辺の広いアメリカだからできることの一つであろう。
 Extended Spring Training(期間が延長されたスプリングトレーニング)では、6月に開幕するルーキーリーグでプレーする予定の選手たち練習の場であるのと同時に、プロ野球選手としてプレーしようと挑戦している選手たちのテストの場でもあるのである。そしてもう1つの目的として、メジャーも含めた上のクラスで活躍する選手達の調整の場としても利用されている。
 使用する球場も、各球団がスプリングトレーニングで使う施設をそのままつかっているのだ。それなので、現在このExtended Spring Trainingをスプリングトレーニングを通常行なうフロリダの4箇所(Lakeland,Tampa,Sarasota,St.Lucie)とアリゾナの2箇所(Phoenix,Tucson)で実施されている。
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オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #3

12d0f8f1.gif●2人だけで審判をする。
アメリカマイナーリーグでは、レベルによって審判員の人数が違う。1番下のルーキーリーグとその上のシングルAクラスでは、2人で全てを判定しなければならない。その上のダブルAとトリプルAでは3人、メジャーリーグで始めて4人の審判で判定できるようになる。
当然、2人で判定するということは、1人の責任分担が増えるということになる。運動量もかなり激しい。かなり大変である。しかし、2人で審判をすることを経験することによって審判として必要な能力が必然的に鍛えられるのである。メジャーの審判を目指す我々にとって必ず通っていかなければならない“試練の場”ということになるであろう。
まず、球審を担当する頻度が非常に高く、メジャーに上がるまでに経験できる実践の数(球審を担当する試合数)が全く4人で審判をする場合と違ってくる。現在も2日に1度のペースで球審をしているので、39歳の自分の身体には、少々こたえる。せっかく与えられた実践の機会を無駄にしないように毎試合集中して球審をしていきたい。

オールド・ルーキー チャレンジ日記 in U.S.A #2

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●2年ぶりのプロ野球での審判

今日は、2002年末にパシフィック
リーグ審判を退職してから、2年間の浪人生活を経ての、久しぶりにプロ野球で
の審判をする日であった。来る予定がなかった我々審判のスーパーバイザーが自分達の試合を見に来た。ちょっと驚いたが、とて
も気合が入った。集中することだけを考えて球審をしたので、とても良い感じで1試合できた。スーパーバイザーの評価もとてもよかった。“スタンスや身体の向きなどよくできていた。特にストライクゾーンが安定していたのが良かった。”2,3塁間のランダウンプレーのカバーに行くのが遅れた事があったが、自分自身でも納得できる試合であった。野球では、やはり打者がどんどん打っていくことや投手も間をあけずにどんどん投げてくるところが、特に日本の野球と違い、とても気持ちよく仕事ができる環境であるのだなあと強く感じた。投手は大体140キロ前半ぐらいで、自分の持ち球でどんどん攻めてくるようだった。野手の肩が良く、遊撃手が無理な体勢から1塁へ送球してアウトにしていた。捕手が投球の判定に対して全く反応しないということなど日本の捕手も見習って欲しいところだ。試合後にスーパーバイザーがフィールドで基本重要事項をひととおり説明し、その後試合中に撮っていたビデオを見せてアドバイスをもらった。このことにより、次回以降に自分で注意しなければならないことが明確になった。
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